中国語学習を4技能に分けた場合、最も難しいのはリスニング(聴解)なのではないでしょうか。
日本人にとって読み書きは比較的取り組みやすいと言えます。また、話す場合は、自分で速度を調整したり、事前に言う内容を考えることができます。
しかし、リスニングはどんどんと音が流れていってしまい自分で制御できないため、難易度が高めです。
なぜ難しいのでしょうか?
その原因が分かれば、対策を講じることできます。
以下、大きく3つの理由があります。
1.“聞ける”レベルで単語を身につけていない
まず第一に、中国語の単語を聞けるレベルで身につけているが第一歩です。
「聞けるレベル」というのは、漢字を見たらわかるレベルとは根本的に異なります。
まずは、正確に410音節表と声調20パターンを自分で正確に発音できるようになりましょう。自分で正しく発音できれば必ず聞き取れます。
また、単語が繋がり文になり、速く沢山話されても、中国語の音を一つずつ補足できる「耳」が必要です。
このためには、シャドーイングが効果的です。(「音読ジョグ」の場合は、耳トレ)
2.文として意味が理解できていない
単語がわかったとしても、それらが組み合わさって文になる場合、①聞いた単語の意味を理解し、②文法を駆使することで、瞬時に理解する必要があります。
この2点ができていないことがあります。
これらを鍛えるよい方法が音読です。(「音読ジョグ」の場合は、口トレ)
音読する(意味と構造を理解しながら文章を読む)と、中国語の語順のまま理解する力が養えます。もちろん、発音がよくなりますし、聞き取る力も向上します。
3.意味理解が追いつかない
最初の方は、単語がわかり、文単位でも理解できるが、次々と流れてくる中国語に意味理解が追いつかないことがあります。
これは、端的に単語と文法を駆使して理解することに時間がかかっている問題です。瞬時に理解できるような訓練が必要です。聞き終わる頃には最初の内容を忘れてしまうという場合も、理解の遅さが原因になっています。
これらを鍛えるよい方法がリピーティングです。(「音読ジョグ」の場合は、脳トレ)
シャドーイングの聞き取り、音読の語順のまま理解の両方が高レベルでできていて、初めて上手にリピーティングすることができます。
リピーティングをするには、1文ずつの意味理解を瞬時に行い、一定の時間短期記憶で保持しておく必要があります。そのためには、聞いた瞬間に意味理解できるように音に慣れ、語順で理解する中国語脳を作る必要があります。
まとめ
中国語学習で最も難しいリスニング(聴解)の勉強法をまとめました。
上述の通り、リスニングができるためには以下の3条件があります。
- “聞ける”レベルで単語を理解している
- 文として意味を理解できる
- 瞬時に意味理解する
各々に最適なトレーニングは、シャドーイング、音読、リピーティングとなります。
これらを全て一貫して行えるトレーニングが「音読ジョグ」です。
是非学習の参考にしてみてください。