脳トレ(リピーティング)
【目的】 ※耳トレ、口トレ、脳トレを通じて、中国語の語彙表現を話せる、聞けるレベルで自分の中に浸透させます。 |
【手順とSMART目標】 (ネイティブの音源をRepeteなどのアプリで再生すればポーズを入れることができます)。 |
【ポイント】 ※リピーティングで話す中国語は、母音、子音、声調の観点で正確である必要があります。リピーティングでこれらが正確にできない場合は、音読を中心に進めましょう。 |
【時間・量】
1回のトレーニングに実際にどれくらいリピーティングするべきか? →1回のトレーニング(タスク)が60分とすると、 休憩を取りつつも、合計で45〜50分は集中してリピーティングをすることを目標にしてください。 |
【完了要件】 |
■「リピーティング」とは?
「音読」と「リピーティング」「シャドーイング」とは似ていますが、一番の違いは前者が目で見て読み上げるのに対して、後者は耳を通じて中国語の文を理解し、それからその中国語の文を繰り返します。従って、リスニング能力向上にも効きます。
リピーティングはリテンション(保持)とも呼ばれます。聴いて理解した中国語を、そのまま繰り返します。トレーニングとしてリピーティングを行う際は、中国語の読み上げ音声にポーズ(休止)が小刻みに入った音声を使用します(中国語の音声ファイルをアプリ「Repete」で再生すればポーズを入れることができます)。
まず、モデルの中国語が1センテンス(あるいは1フレーズ)流れ、それを聴き取り理解し、ポーズの間にそのまま繰り返します。下の図のように行います。
■リピーティングの目的
①コア能力の見える化
リピーティングは音読と次に説明するシャドーイングを合わせたようなものですが、独自の目的としてはコア能力の見える化があります。
リピーティングには、音声知覚、意味理解、音声化を中心に総合的な中国語力が求められます。
完全なコア能力とは、何を聴いても完璧なリピーティングができることです。中国語を聴いて理解した後、ポーズの間に繰り返す時、一言一句正確にリピートできることが確固たるコア能力といえます。
リピーティングができる中国語の難易度と長さを客観的な指標として、自分の中国語レベル(コア能力)を把握し、高めていきましょう。
②「意味理解(語順・単語)」力の向上
声を出して読むことで、中国語を中国語の順番で理解する習慣をつけます。
文脈を意識し意味を理解した中国語を繰り返し発話することで、“聞ける”中国語の単語・フレーズを増やします。
③「音声化」力の向上
自然な発音で中国語を発話できるよう口を慣らします。
■リピーティングの肝
可視化しずらい中国語力(コア能力)ですが、完全なコア能力とは、何を聴いても完璧なリピーティングができることです。
これができるか否かで自分の中国語力(コア能力)が明確に把握できます。
【注意事項】正確なリピーティングをしましょう!
中国語を聴いて理解した後、ポーズの間に繰り返す時、一言一句正確にリピートしてください。だいたい同じことを言うだけでは、正確なリピーティングではありません。
リピーティングができず何となく中国語を聞き取っている状態というのは、実は中国語の文を完璧に聴き取り理解しているわけではなく、話の流れや、聞き取れたフレーズや単語によって意味を推測しながら聴いているだけです。
推測しながら聴くこと自体は必ずしも否定されるべきものではありません。外国語の聴き取り能力が母国語並になることは至難の技です。常に発展途上にある学習者としてのわれわれがは話の難度や内容によっては推測しながら聴くことが必要になります。しかし、トレーニングとして行う場合は正確なリピーティングを心がけてください。
以上です。