口トレ(書き取り、精読と音読)
各タスクで定められた音源(音声ファイル)を基に以下のように取り組みます。
【目的】 中国語を完全に書き取り、真似することで口を作ります。 (中国語の音と単語を一致させます) ※耳トレ、口トレ、脳トレを通じて、中国語の語彙表現を話せる、聞けるレベルで自分の中に浸透させます。 |
【手順とSMART目標】 ※書き取りは毎回行う必要はありません。行わない場合は最初から下記②から始めましょう。 まずは、母音子音、声調を正確に読むことを目的に音読しましょう。慣れてきたらネイティブ音声を聞いて、リズム、強弱など含め徹底的にまねする覚悟で取り組みます。音だけではなく、声質もまねする意識を持つといいでしょう。 |
【ポイント】 ①音声を書き取る 書き取る際には、単語ごとに書き取らず、一つの文を最小単位として書き取り作業を行います。決して単語を一つひとつ書き取っていき、その積み重ねで文章を完成させてはいけません。1つの文をひとつながりのものとして書き取りしてください。 ③音声を再現するように音読する 自分の発音を録音し聞き直してみると、読んでいるときは正しい発音をしているつもりでも、意外なくらいおかしな発音、間違った発音になっていることが多いです。ネイティブ音声を聞くことには慣れているので、気づくはずです。間違って発音しているところを集中的に反復して聞き、直していきましょう。 耳トレで、既に中国語という言語がどんなトーンやリズムで話され、音と音、文と文をどうつなぎ、どんな口調や語調を保っているかなどについて、既に耳慣らしはできています。ここでは、それを口になじませることが目的です。 自分の発音が自分の耳で聞いて、いかにも中国語らしく聞こえてくれば、中国語で話す自信もついてくるはずです。 単語ごと1つずつ発音するのではなく、文をひとかたまりとし、さらにひとつながりの文章を単位に話すイメージを持ってください。 |
【時間・量】 1回のトレーニングは30分〜60分。 毎日行い、目標達成できるまで1週間〜程度続けましょう。
1回のトレーニングに何回音読するべきか? ◯課回を意識して60分の学習を完了させましょう! 60分で何回音読すべきか? 『はじめよう中国語音読 初級編』の場合、1課を(休憩なども考慮にいれて)1分で計算してください。 60分の学習なら目標回数は60課回です。「課回」とは、1課分を60回という意味ですが、同じ1課を60回読むのではなく、第1課〜第3課の3課分を20回ずつ、などが適切です。12課を5回ずつなど広く浅くはよくないです。ある程度範囲を絞って深めていきましょう。 |
【完了要件】 ①書き取ったものをコーチに提出してください。 ※書き取りは最初の1回のみです。次からは音読だけ行います。 ②音読を録音して、コーチに提出してください。 ※時間内にできなければ、次の学習のタイミングで提出 |
■音読の目的
①「意味理解(語順・単語)」力の向上
声を出して読むことで、中国語を中国語の順番で理解する習慣をつけます。
文脈を意識し意味を理解した中国語を繰り返し発話することで、“聞ける”中国語の単語・フレーズを増やします。
②「中国語化」力の向上
文脈を意識し意味を理解した中国語を繰り返し発話することで、“話せる”中国語の単語・フレーズを増やします。
③「音声化」力の向上
自然な発音で中国語を発話できるよう口を慣らします。
■音読の肝
①前提となる自己モニター能力
まず、前提として発音の「自己モニター能力」が必要です。これは、母音、子音、声調の観点で、自分の発音が問題ないか自分で自信を持って判断できることです。
②100%完全理解
初めて読む中国語は、まだ音声面に気を取られ、中国語の文構造、意味の把握が十分でないかもしれません。回数を繰り返すうちに文構造、意味を徐々に自分のうちに落としこみ、音読が終える時は完全に理解しながら発話実感を伴った読みが実現することを目指します。中国語の文を暗記しようとする必要はありません。
文構造、意味がすんなり入ってこない文、フレーズには特に注意を払います。頭で理解できても音読のような肉体的作業でスムーズに入ってこない部分は自分の弱点です。音読ですんなり入らないものはリスニングしても聴き取れないものです。
③まずは極端にゆっくり
こうした箇所はペースを落とし、食べ物をよく咀嚼するように読むことも行ってみるといいでしょう。こうした、「もつれ」をとくために極端すぎるくらいに、自分で確実に制御できるスピードで読んでみましょう。慣れてきたら自然とスピードが上がっていきます。
■参考
以上です。