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【中国語の辞書:14つの比較ポイント】紙?電子辞書?アプリ?買うなら◯◯社のスマホアプリ

中国語の勉強に辞書は必須です。長期的に学ぶ意欲がある方は、できるだけ早い段階で自分に最適なものを選んで購入しましょう。

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大前提:辞書を使う目的とは?

多くの学習者にとって、辞書を使う目的は次の4つに集約されるのではないでしょうか。

  1. 中国語(外国語)の日本語の意味を知る
  2. 日本語と同じ意味を持つ中国語(外国語)の語を知る
  3. 語の正しい発音を知る
  4. 語の用例を知る

これらの目的から、辞書は信頼性が重要となります。この調べた結果を基に学習者は外国語を覚えていくわけですから、その情報が間違っていては困ります。

辞書選びで検討すべき14つの比較ポイント

ではその大前提の基、紙の辞書、電子辞書、スマホアプリのどれがよいでしょうか?

以下、14つの比較ポイントで検討します。

比較ポイント 紙の辞書 電子辞書

スマホ

アプリ

補足
1 ネイティブの音声 ネイティブのお手本の発音音声を聞けることは大変役立ちます。
2 手書き検索対応 読み方の分からない単語を調べるときに便利
3 オフラインで使える ◯※ スマホアプリの場合、オンラインだけでしか使えないものもあるので注意
4 荷物にならない
(どこでも使える)
スマホはいつでも持ち歩いていると想定しています。
5 コピペできる スマホの場合、辞書の内容をコピペしてメモや他のアプリにコピペできます。
6 目への負担  
7 ひと目で多くの情報 ひと目でたくさんの意味や用例を一覧できます。
8 電池の心配 スマホアプリを使うスマホは基本、充電できているでしょうから△です。
9 値段 例えば、日中・中日の両方を含むアプリが4,000円程度、電子辞書なら2万円以上(他に含まれる辞書にもよる)、紙なら15,000円程度。
10 複数端末利用 スマホなら、タブレットや他のスマホでも利用可能。
11 寿命 電子辞書は壊れますが、スマホは端末を交換しても使い続けることができます。
12 検索のしやすさ 紙辞書も慣れればデジタル辞書より早く引けるとも言われますが、かなりの熟練が必要でしょう。
13 愛着を持てる 書き込みでき年季が入ってくると愛着が湧きます。
14 誘惑 スマホの場合、SNSやゲームなどの誘惑があり勉強に集中できない可能性があります。

PaoChai編集部スタッフ内でのアンケートでは、上記の14項目で◯、△、☓のそれぞれの個数は次の通りです。

  紙の辞書 電子辞書 スマホアプリ
7 5 9
2 6 4
5 3 1

どの比較ポイントを重視するかによりますが、スマホアプリがよさそうです。人によって何を重視するかは異なるので、是非みなさまも何を優先するか考えてみてください。

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スマホ辞書アプリではどれを選ぶべきか

スマホアプリを選ぶならどれがよいでしょうか。辞書アプリは沢山の種類があります。無料のもの、有料のもの、オンラインでしか使えないもの、オフラインでも使えるもの。

まず、大前提として「辞書」といえば内容の信頼性が必要不可欠でしたので、無料のものや専門性の低いオンライン版は除外されます。

そうしますと、信頼できる出版社が出している辞書から選ぶのがよいでしょう。

以下のA〜Bの4つのアプリが出ています。(2020/9/1時点)

 

アプリ 辞書内容 価格 iTunes Store 使いやすさ 辞書自体の質
評価(5点満点) 評価数
A ビッグローブ版 小学館 中日・日中辞典 第2版 4,040円 2.7 24
B HMDT版 小学館 中日・日中辞典 第3版 4,000円 3.4 9
C 物書堂 小学館 中日・日中辞典 第3版 4,040円 4.5 42
S 物書堂 三省堂 クラウン中日・日中辞典 - 4,160円 3.5 24

まず、辞書の中身が最重要なので、そうすると以下の3種類(バージョンも含めると)となります。

  1. 小学館 中日・日中辞典 第2版
  2. 小学館 中日・日中辞典 第3版
  3. 三省堂 クラウン中日・日中辞典 

冒頭の辞書目的から考え、「難しめの単語の訳と説明」と「例文の多さ」の観点で「小学館 中日・日中辞典 第3版」が最良と思われます。

結論

これでスマホアプリのBとCに絞れました。

では、この2つのどちらを選ぶのが良いでしょうか。

ネット上の意見を見ても大きな評価の違いはないようですので、評価を読んでみてご自身の判断基準に照らし合わせて選ぶのがよいでしょう。

それでも迷われる場合は、iTunes上の評価数が多く点数も高いC「物書堂 小学館 中日・日中辞典」がよいのではないでしょうか。(Android版はこちら

中中辞典

一定レベルまで来たら、中国語を中国語で調べるために「中中辞典」を使いましょう。

中国では辞書というと、「字典」と「詞典」に分かれます。漢字1字1字の発音・意味などを調べる場合には字典であり、単語を調べる場合には詞典を引きます。前者の定番は『新華字典』、後者の定番は『現代漢語詞典』となります。

PaoChaiでは、P10以降の「説明トレーニング」で中中辞典が必要になります。まずは「漢語大辞典」などオンラインで利用できるものでもよいでしょう。