コア能力から実践能力へ
PaoChaiでは、基礎能力(発音・文法)を固めた後は、「音読ジョグ」と「瞬間中作文」を中心としたコア能力トレーニングにより、“話せる、聞ける”語彙力を高めます。
しかし、コア能力というものは潜在的な語彙のデータベースです。
これを瞬間的に“使える”ようにするには実践トレーニングを行う必要があります。
主な実践トレーニングは、以下です。
- 会話トレーニング
- 作文
- 多読
会話トレーニングのやり方
ここでは、会話トレーニングについて説明します。
PaoChaiでは、効率的に特定の語学能力を伸ばすため、また、課題発見のためトレーニングの目標を明確に定めます。
なにが目的かわからないフリートークは往々にして、ただのおしゃべりか消化不良になってしまいます。
目的を具体的にして、実践能力を伸ばしましょう。
CCレッスン、ネトチャイ、ネットチャイナなどの格安オンライン中国語は、基本的に1回25分です。
この25分で次のA、B、Cのようなトレーニング方法が考えられます。
A.インタビュートレーニング(聞いて、話してまとめる)
これは、学習者が中国語ネイティブにインタビューして、その内容をまとめる、というものです。
1.事前準備
まず、オンライン中国語のレッスン前に、中国語ネイティブに聞きたいことを決めます(例:よく使うスマホアプリ3つとその使い方、使用場面、おもしろところ等)。質問の仕方や知らない単語があれば、辞書やネットで調べておきましょう。
※中国語ネイティブが話しやすい話題である必要があります。
2.聞く、話す
25分のレッスンが始まり、挨拶が終われば、聞きたいことを聞き出します。会話サービスですので、ネイティブは基本的に協力的(なはず)です。インタビューのように、なぜ?もっと具体的に?と深く掘り下げるため、学習者もたくさん話す必要があります。
やり取りの中でネイティブに自身の中国語の発音や表現でおかしいところがあれば指摘してもらいましょう。
3.まとめる
ネイティブとのレッスンが終わったら、聞き出した内容を中国語でまとめます。タイピングするといいでしょう。
このやり方に慣れてきたら、レッスン中にまとめてしまい、まとめの内容もチェックしてもらうとより効率的です。
新出の単語や表現はノートに記録しておきます。(ノートは週1で見る)
B.プレゼン(意見主張)トレーニング(話して、聞いてまとめる)
これは、学習者が中国語ネイティブに自分の言いたいことを説明して、その反応とやり取りの内容をまとめる、というものです。
1.事前準備
まず、オンライン中国語のレッスン前に、中国語ネイティブに対してプレゼン(説明や主張)したいことを決めます(例:自分が好きな本・映画の内容やおもしろさを伝えたり、今日の出来事を話す)。
話の流れは事前に考え、知らない単語があれば、辞書やネットで調べておきましょう。
2.話す
25分のレッスンが始まり、挨拶が終われば、「今日は◯◯について話すので、質問や感想があったら聞かせてほしい」といい、話を始めます。会話サービスですので、ネイティブは基本的に協力的(なはず)です。レッスン中は一方的に話すだけでなく、相手の反応や質問を、聞く必要もあります。
やり取りの中でネイティブに自身の中国語の発音や表現でおかしいところがあれば指摘してもらいましょう。
3.まとめる
ネイティブとのレッスンが終わったら、やり取りの内容を中国語でまとめます。タイピングするといいでしょう。
このやり方に慣れてきたら、レッスン中にまとめてしまい、まとめの内容もチェックしてもらうとより効率的です。
新出の単語や表現はノートに記録しておきます。(ノートは週1で見る)
C.トピックトレーニング(読んで、質問し合い、まとめる)
これは、学習者が中国語の記事を選び、レッスン中に音読し、その内容について中国語ネイティブと質問し合うというものです。最後に、その反応とやり取りの内容をまとめます。
1.事前準備
まず、オンライン中国語のレッスン前に、中国語ネイティブと読みたい中国語の記事を1つ決めます(例:BBC中文の記事)。
事前に内容は読んで理解し、質問内容を考えておきましょう。知らない単語があれば、辞書やネットで調べておきます。
2.話す
25分のレッスンが始まり、挨拶が終われば、「今日はこの記事について話したい。まずは音読するので、発音に問題があったら指摘してほしい。読み終わったら、この記事の内容について質問を互いにしていきたい」といい、話を始めます。会話サービスですので、ネイティブは基本的に協力的(なはず)です。レッスン中は一方的に話すだけでなく、相手の反応や質問を、聞く必要もあります。
やり取りの中でネイティブに自身の中国語の発音や表現でおかしいところがあれば指摘してもらいましょう。
3.まとめる
ネイティブとのレッスンが終わったら、やり取りの内容を中国語でまとめます。タイピングするといいでしょう。
このやり方に慣れてきたら、レッスン中にまとめてしまい、まとめの内容もチェックしてもらうとより効率的です。
新出の単語や表現はノートに記録しておきます。(ノートは週1で見る)
会話トレーニングの効果
このトレーニングの優れた点は、これが中国語の「実践」そのものであることから、それに欠けている単語・文法などの課題が明確になり、どんどん実践能力を高めることができることです。
このトレーニングは、「練習」「訓練」であると同時に、中国語を使った実践(言語行為)そのものです。
人によって中国語学習の目的は様々ですが、会話をして相手の意見や経験を聞いたり、自分の意見に対して反応や感想を聞くこと、これが外国語を学ぶ本質的な動機なのではないでしょうか。
中々、「聞きたいことや話したいことがない」と思われることがあるかもしれません。しかし、もしあまり聞きたいことや話したいことがないのであれば、なぜ中国語を学んでいるか、目的を再確認して最適なトレーニングを検討したほうがよいでしょう。