中国語を話せるようになるには、「作文」トレーニングが効果的にです。中国語を話す場合、次の3ステップが必要になります。
- 概念化:日本語で言うことを決める
- 中国語化:日本語で決めた文を(単語と文法を使って)中国語にする
- 発話:音声として発話する
話す場合、「2」の中国語化の能力が重要視されがちですが、「1」の概念化も同様に大切なステップです。誰が何をしたのか等、何をいいたいか明確でない概念を中国語にすることはできません。
この「概念化」と「中国語化」を鍛えることができるのが、自分で書く内容を決める「作文」トレーニングです。
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オンライン中国語会話などを使った会話において、自分が話す場合は、まずはこのステップをたどります。何を発話するかを決め、それを中国語にして、音声として発します。
ただし、毎日会話をしていると、話す内容(ネタ)に困ってしまいます。
そこで、今回は、毎日会話をする中国語学習者のためによい会話(作文)ネタを提供したいと思います。
中国語会話(作文)のネタとして「Good&New(グッドアンドニュー)」
毎日話すことがないと困っている学習者は多いと思います。
そこで、Good & New(グッド アンド ニュー)というネタ(題材)を紹介したいと思います。
これは自分自身に24時間以内にあった「良いこと」と「新しい発見」を話すということです。
24時間以内の出来事であれば、何を話してもOKです。
たとえば、「良いこと」といっても、「宝くじに当たった」「仕事で昇進した」「新車を購入した」といった大きなことでなくていいのです。
たとえば、「通勤途中、美しく咲いている花を見かけた」「友達に勧められて見たテレビドラマがおもしろかった」「スーパーでお肉が安売りしていた」といった些細なことでも十分「良いこと」として発表することができるでしょう。
一方、「新しい発見」も書く内容は小さなことでもかまいません。たとえば、「会社の裏にパン屋がオープンしていた」「朝、甘いものを少し食べると頭がすっきりした」「セーターの毛玉をきれいに取る裏技を見つけた」などでも「新しい発見」と言えます。
※もともと「Good & New(グッド アンド ニュー)」とは、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏がチームの活性化のために開発したゲームで、3人以上から十数名のチームまで手軽に行えることから、多くの企業で実施されています。このゲームで使われる題材の部分だけ語学のトレーニングの参考にさせていただきました。
Good&Newをお題にする3つのメリット
語学目的で、自分自身に24時間以内にあった「良いこと」と「新しい発見」を作文のお題にすることは次の3つのメリットがあります。
①自分ごとであるので、話しやすい
まず、第一に自分自身の経験、しかも24時間以内のことなので話しやすい、ということがあります。何があったかを考える必要がありますが、その他の一般的なテーマに比べて書きやすいはずです。
②自分ごとであるので、定着しやすい
自分のことであり、自分の経験を作文するので、その意味を意識しやすく、作文のために使った表現は記憶に定着しやすくなります。
③自分ごとであるので、また使う可能性が高い
自分のことを表現するので、ここで作文した表現やフレーズを後日使う可能性が高い、というメリットもあります。
中国語学習以外の3つのメリット
作文でGood & New(グッド アンド ニュー)を題材にするメリットは、語学だけにとどまらず、これをやることで中国語の勉強以外のメリットもあります。
1.物事の見方がポジティブになる
「良いこと」を書くためには、常に何か良いことはないか、頭の中で探し続けることになります。そうなると、自然と物事の見方がポジティブに変わります。
たとえば、休みの日に雨が降った場合、「せっかくの休日なのに…」と残念に思う人が多いのではないでしょうか。
しかし、常に良いことを探している脳であれば、「雨の日割引のショップで前から欲しかったものが買える」「中国語の勉強に集中できる」など、ネガティブな状況の中でもポジティブな出来事を探すようになります。
2.脳が活性化する
新しい発見を書くためには、勉強や仕事をしていても町を歩いていても、常にアンテナを張ることになります。
実は、脳の活性化には「物事に対する好奇心」「ウォーキングや水泳などの有酸素運動」「友達や職場の人とのコミュニケーション」の3つが有効であるとされています。
つまり、好奇心を持って新しい発見を探す行為は脳の活性化につながるのです。
3.明るい気持ちになる
良いことを話したり聞いたりすることで、脳は良いことばかりが起きていると錯覚するようになり、常に明るい気持ちでいられます。
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以上、会話(作文)を毎日する場合のネタとして、Good&Newを紹介しました。
みなさんも毎日、自分自身に24時間以内にあった「良いこと」と「新しい発見」を題材に話し、語学力アップだけでなく、心の健康も手に入れましょう。