PaoChai中国語独学完全マップ【最も効率よく本格的な中国語勉強法】

20レベルに分かれた合計121のタスク(600時間)で最も効率的に本格的な中国語学習!やる気ある学習者を、中国語全くの初心者からコア能力完成(HSK最上級6級に合格目安)の地点までご案内します。中国語勉強法を全て公開。

 「精読」トレーニングマニュアル

「精読」の重要性

精読は、推測や勘に頼らず、中国語を、中国語の構造そのままに正確に理解する力を培うために行います。これは何となく通じる適当な中国語で満足しない限り、読解にとどまらず、中国語を聴く、話す、書くための必要不可欠な力です。ですから、中国語の学習のごく初期、はじめて文を扱う時から精読は始まります。

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「精読」トレーニングの手順

以下、「精読」トレーニングの具体的な方法を説明します。

 

■step1:短時間で自分なりに中国語文を分析意味取りする。

精読というとストイックに考えすぎて、自力で読み解こうとして、辞書を引きまくり、場合によっては数時間でも粘るようなものを想像しがちです。しかし、ここでいう精読は、この作業を比較的淡白に済ませます。ある程度自分なりに文構造の分析をして、中国語文の趣旨、意味取りをやってそれで終わりです。1頁程度の文だれば、10〜30分程度で切り上げてしまいます。それからstep2に移ります。

■step2:説明、解説の力を借りて理解する

自分なりの読解でおぼろなりとも中国語文を理解したら、あまり粘らず、指導者の説明を聴くか、テキストの解説、日本語訳を参考にして正確に中国語文を理解します。文の構造、各単語の意味、使われ方、中国語文の趣旨を完全に理解してください。知らない単語の意味を調べるために辞書を引き、ノートの単語を書くと効率的に単語力を高められます。中国語文の構造・意味が判然としない段階で辞書を引くと、各単語にさまざまな品詞、意味がありどれが適切な語義かさっぱりわからないことがあるからです。適当な意味を選んで切り貼り細工していくと、多くの知識先行の学習者がやってしまいがちな意味不明の文が出来上がってしまいます。

■step3:トレース読み

精読の仕上げは「トレース読み」です。これは trace から名づけた方法で、指導者の説明やテキストの解説で理解した文を、少し時間的間隔を開けて、同じように分析、理解して読んでみる復習法です。説明を聴いたり、読んだりして理解した中国語文は、その時理解したつもりでも、それっきり放置しておくと、しばらくたって読んでみると、さっぱりわからなくなってしまっていることがよくあります。自力で読解したものではないからです。訪れたことがない場所に、人に案内されて、あるいは車なら助手席に乗って行った場合、その時は道順を覚えたつもりでも、しばらくして、自分ひとりでそこへ行ってみようとすると、「はて、この先はどう行くんだっけ?」と途方にくれることがあります。

道筋を辿っているつもりでも、実際には、先を行く人についていったり、助手席にぼんやりすわっていただけで、道順が深く頭に刻み込まれていなっかたからです。しかし、道案内されてすぐ、記憶が鮮明な頃に、自分ひとりで同じ道順を歩いてみたり、車を運転してみると、主体的行為のため、道筋が記憶に定着して、その後はいつでも、その場所に一人で到達できるようになるものです。

中国語文の読解にも同じことがあてはまります。他人の説明を受けて中国語文を理解した場合、その読解はまだ仮のもので、自分のものになっていません。そのまま放置してしまえば読めなくなってしまう可能性が高いのです。本当の理解にするためには、あまり時間を置かず、説明された通りの読解を行います。そうすれば、記憶がまだ鮮明ですから、容易に読解の道筋を辿ることができます。仮におぼろな個所がでてきたとしても、この段階なら、質問をしたり、解説を読み直すことによって、完全な読解を取り戻すことができます。この後、もう1、2回程度トレース読みを繰り返せば、その文は完全に自分のものになります。トレース読みも基本手法であるサイクル法のバリエーションです。

以上の方法を使えば、1~3のstepを踏んでも、頑なに自力で中国語文を読み解く、一般的な精読法より、時間の点でも、エネルギーの点でも負担が軽く、効果的です。

※本記事の内容は、森沢洋介「英語上達完全マップ」を参考にしておりますが、「英語上達完全マップ」とは一切の関係はございません。中国語学習および当サイトの「中国語独学完全マップ」に位置づけて考え方や方法を参考にさせていただいております。