PaoChai中国語独学完全マップ【最効率の勉強法】

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中国語の会話力を高める道筋【中会話の勉強法】〜まずはHSK5級レベルまで「コア能力」を高めてからオンライン中国語で会話トレーニング【5つのポイント】〜

中国語で会話できるようになること(つまり相手と話したり聴いたりできるようになること)は、ほとんどの中国語学習者の学習目的といえるでしょう。

では、どのようにすれば中国語で会話できる能力が身につくでしょうか?

以下まず、初心者がいきなり会話トレーニングをしても効果がないことを説明し、中国語の会話力の定義をし、その会話力はどのようにすれば高めることができるのかの理屈と具体的な勉強法を説明します。

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1.どれくらいのレベルから「会話」のトレーニングをすべきか?

学習の初期段階で会話トレーニングをしても意味がない

一般的に学習者は、中国語を勉強しているのだから早く会話を勉強したいと思うでしょう。

しかし、それは危険です!

大きな回り道になる可能性が大です。

基礎ができていないうちにネイティブと会話を練習しても語学力向上という観点では時間の無駄になる可能性が高い、ということです。

考えてみれば分かるはずで、発音や文法、語彙の一定の基礎もない状況で、ネイティブと会話が成り立つでしょうか?会話とは、(教科書など定められた範囲ではなく)ランダムな内容の中国語が話され、こちらもその都度、文脈で必要な内容を発する必要があります。一定の基礎がないと全く進行しません。

会話トレーニングを始めるレベルの目安はPaoChaiレベルP10〜12

「中国語独学完全マップ」では、その目安としてP10〜12(累計学習時間300〜400時間)に到達するくらいまでは会話の練習をすすめていません。

累計数百時間の準備がないと会話練習は実りあるものになりません。これを厳しすぎると見るか、短期集中で基礎固めをすればすぐだと考えるかは人次第ですが、上達が目標であれば参考になると思います。

HSKだと5級、中国語検定だと2級くらいから

一つ参考になる語学理論をご紹介します。

本格的な学習者に参照されている「英語上達完全マップ」では次のようにTOEIC600点もない段階では、会話トレーニングは意味がないと断言しています。

本当に上達したいなら、基礎学習・トレーニングなしに会話だけを続けても、さっぱり上手くならないなあと、期待はずれの思いを味わうだけでしょう。満足できるのは、「外国人と英会話レッスンをしている素敵なわたし」という気分を味わうこと自体を目的にしている人だけではないでしょうか?…これらのアドバイスが有効なのは最低限の基礎トレーニングを終え、TOEIC600前後の基礎力がある人たちです。

こちらの記事にTOEICとHSK、中国語検定のレベル比較を整理していますが、TOEIC600点とは次のようなレベルです。

CEFR: B1

TOEIC570-773点
TOEFL42-71点
は、以下と同等です。

  • HSK4級 260-299点
  • HSK5級 220-259点
  • HSK6級 180-219点
  • 中国語検定3級〜2級

これくらいの基礎が固まってから、会話のトレーニングを始めましょう。

HSK5級に余裕を持って合格する程度、中国語検定ですと2級です。

もちろん、こちらは「学習に効果がある」という観点でのタイミングです。

初期段階でも、息抜きや楽しむためにもネイティブと会話するのはよいことです。それでモチベーションが高まるのであれば、会話も取り入れましょう。

簡単なフレーズだけでネイティブと一言二言交わすだけでも「中国語を使っている」という充実感が得られるでしょう。

2.中国語“会話力”の定義(「実践能力」の一つ)

中国語で“会話できる”力は、図1の中央にある「コア能力」が十分にあり、さらに実践を積みこれが「実践能力」に変わることで身につきます。会話力は実践能力の一部です。

それゆえ、会話力を伸ばすことを目的にしていても、「急がば回れ」でまずは「コア能力」を徹底的に固めることが決定的に重要です。

図1

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コア能力とは、一言で言うなら“話せる、聞ける”語彙力と言えます。見て理解できる語彙力ではなく、文脈の中で聞けて、話せる単語力です。詳しくは、「中国語独学完全マップ」のT001の中国語力の考え方を参照してください。

中国語独学完全マップ」では、発音と文法の基礎を固めた後は、コア能力トレーニングを軸に学習を進め、“話せる、聞ける”語彙力を高めます。この語彙力が十分に身についていない状態で会話(実践)をしても効果はありません。

コア能力は、「音読ジョグ」と「瞬間中作文」というトレーニングを中心に鍛えます。

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中国語のコア能力を十分に高めてから会話練習を始めよう

十分にコア能力が身につけば、後は実践の中で会話や読書など「使う」機会を持ち試行錯誤することで実践能力(会話力)は自然に伸びます。

中国語の会話とは、スポーツで言えば試合にに出るようなものです。実戦には現実のリズムや流れがあり、これは実戦を通じてしか身につけることができません。中国語も同じでどんなに学習を重ねても実際の会話には特有の間や呼吸があります。この流れにスムーズに乗るためには実際の会話の場数を踏む必要があります。

しかし、会話の練習で効果を上げるためには先に挙げた「コア能力」として以下が一定レベルでできている必要があります。

  • 中国語の音を正しく知覚できる
  • 聴いて瞬時に理解できる語彙力がある
  • 概念(日本語の文)を瞬時に中国語に訳せる
  • 中国語の音を正しく発音できる

これらができていることが大前提です。キャッチボールもできない人が試合だけで活躍できるようになることは不可能でしょう。

本当に上達したいなら、基礎固め、コア能力トレーニングなしに、会話だけやっても効果は望めません。“話せる、聞ける”語彙が身についてない状態でネイティブと会話しても、「ネイティブと中国語を使っているかっこいい自分」というような気分を味わうことができるだけです。

会話トレーニングを始めるレベルの目安はPaoChaiレベルP10〜12(HSKだと5級)

さきほど説明した通り、会話トレーニングを始めるレベルの目安はP10〜12です。

HSK5級に余裕を持って合格する程度、中国語検定ですと2級です。

4.会話のトレーニング方法

会話できるようになるためには、短期間に目的意識を持ってできるだけ多くの会話トレーニングをすることをおすすめします。

「オンライン中国語レッスン」がぴったり(CCレッスン、ネットチャイナ等)

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昨今レアジョブのフィリピン英会話のように、オンライン中国語サービスで、ネイティブからとても安い価格でレッスンを受けることができます。毎日受けて月に10000円程度です。以下、ネイティブ講師が多く予約がとりやすいサービスです。

こちらの記事で「中国語独学完全マップ」に適したオンライン中国語の選び方を説明していますので、ご参考までに。

会話トレーニング(勉強法)3つの前提

まず、オンライン中国語でネイティブと会話トレーニングをする前に次の3つの前提を確認しましょう。

前提1.会話トレーニングにおけるネイティブの役割

コア能力を実践能力に変える会話練習(実践能力トレーニング)ですが、そこでのネイティブの役割は以下です。

  1. ネイティブは学習者に対して、ある文脈に応じた中国語を発話する
  2. 学習者はネイティブに対して、ある文脈に応じた中国語を発話する必要がある
  3. ネイティブは学習者の中国語(内容と発音)へ評価・フィードバックをする
  4. ネイティブは口語を話す

※「文脈に応じた」とは、事前に予想して準備できない学習者が知らない中国語の単語や表現という意味です。

※「口語を話す」ということは、普段教科書や書籍で学習している中国語よりもくだけた表現や、異なる言い回しをする可能性があります。

これらが会話練習の核となるものですので、意識しながら会話のレッスンを受けましょう。

オンライン中国語の講師に、文法の説明や中国語の体系的な知識について求めるのは合理的ではありません。中国語学習におけるオンライン中国語のネイティブの役割を念頭においておきましょう。

ネイティブは文法や発音の先生ではないので、それらの論理的な説明は得意でないことが多いです。また、そういったことは日本人講師のほうが適しています。

(これらを大量に確保するのが留学の意義です。中華圏で生活すれば上記1〜4全てが常に必要となってきます。しかし、留学をしていても自ら積極的に行動しないとこれらを確保することができません。そして一方で日本にいても、これらに積極的であればオンライン中国語などを利用して留学よりも密度の濃い中国語学習ができます。)

前提2.会話レッスンをリード

どの学習にも言えることですが、学習には自ら目的意識を持って積極的に望みましょう。自分がどのような会話力をつけたいかは自分しかわかりません。徹底してレッスンをリードしてください。

何回かレッスンすれば互いの紹介がすんでしまったら毎回何を食べたのか、今日は何をしたかなど同じ話題の繰り返しになってしまうでしょう。こうならないように、毎回のレッスンの前にトピックの仕込みをしておくとよいでしょう。

参考までに、BitExリスニング「時事中文」をおすすめします。200文字程度の時事ネタの記事がネイティブ音声とともに3日に1回程度更新されます。

レッスン内で「何をやるか」については、会話トレーニングマニュアルを参照ください。具体的な方法を紹介しています。

前提3.最低でも週に2〜3回以上1回60分〜120分で半年

実践能力を向上させる目的であれば、具体的には最低でも週に2〜3回以上1回60分〜120分行うのがよいでしょう。これくらいの頻度と密度で実戦すれば半年くらいでその人の持っているコア能力に相応しい会話力が身につきます。

会話トレーニング中に意識する3ポイント

コア能力のどの部分を鍛えているのかを意識しましょう。

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1.「概念化」(日本語化)は明快に

ネイティブと会話をしているときに、自分が何かを言う場合、その内容は事前に決まったものではなくその場で文脈の中で偶然的に決まります。

まだ使ったことのない中国語を作らなければいけなくなることも多いはずです。その場合、最初の概念化(日本語)の段階(図の③)でできるだけ構造を簡単にし、わかりやすい形で表現してくてください。主語と述語、5W1Hがはっきりした日本語から考えていくといいでしょう。

この概念化を明快なものにするのも語学上達のために欠かせません。

2.「中国語化」でオリジナルの表現を積み上げる

ネイティブと会話をしているとき、日本語として言いたいことは固まっているのに、それを「瞬間中作文」できないことがあるでしょう。そのようなものは、ネイティブの助けを借りて自然な中国語にして、レッスン後(できれば忘れないうちにレッスン中)メモしておき、あとで復習します。

こうすればあなたがよく使うオリジナルの表現が蓄積されます。その際にも元となる日本語を明確にすることは忘れないようにしましょう。

3.「意味理解」できる単語・フレーズを積み上げる

会話のメリットは、文脈があることです。単語リストでは中々頭に入ってこない語彙も、ネイティブとの会話中に出てきた新しい単語は、文脈の中で理解され記憶に残りやすくなります。

ネイティブが言ったことは最初には何のことかわからなくても、会話していて徐々に分かることがあります。そのような状況で理解できた単語・フレーズなどをメモしておくと自分のものにできます。

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まとめ(中国語会話の勉強法)

中国語学習者のほとんどの方が目標にする中国語での会話。

瞬発的に“話せる、聞ける”能力です。

会話できるようになるためには、まずコア能力を高めることが重要です。そのためには音読や「瞬間中作文」のトレーニングで学習初期から数百時間は集中して取り組む必要があります。

その後、PaoChai中国語レベルでP10〜P12(HSK5級程度)までコア能力が身についてきたら、オンライン中国語を利用し会話トレーニングを始めましょう。

その際、まずは会話トレーニングの3つの前提を確認します。

  1. 会話トレーニングにおけるネイティブの役割
  2. 会話レッスンをリードする
  3. 毎週2〜3回、1回で60分〜120分がっつりと半年は継続

実際のレッスンでは次の3ポイントを意識すると、実りある学習が可能です。

  1. 「概念化」の力を鍛える
  2. 「中国語化」でオリジナルの表現を積み上げる
  3. 「意味理解」できる単語・フレーズを積み上げる

ということです。

かなり具体的にイメージができたのではないでしょうか。

もちろん、実行するのは大変ですが、この道筋を常に念頭に置き着実に中国語の会話能力を高めていきましょう。

加油〜!