■タスクID:D003
■レベル:P01
■本レベルの目標:中国語の発音基礎についての「知識」を理解し、発音「技術」を身につけます。(前半)
■学習形式:読んで理解
■タスク目標:発音基礎(四声)の知識の理解
■タスク完了想定時間:11分
■想定必要サイクル数:2回
■タスク課題(終了条件):以下の個別タスク内容の通り学習を進め完了させてください。
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■個別タスク内容
以下の学習内容をよく読んで、中国語の「四声」を上手に発音するためにはどうすればいいかの知識を十分理解したら完了です。腑に落ちないところがあれば分かるまでコーチに質問してください。
■学習のポイント
①本タスクは「知識」の理解が目標です。実際の発音(技術)は、別のタスクで練習します。ただし、本タスク新たに導入された発音は全て大きな声で10回程度発音してみてください。発音の説明を聞いて、「これでできているだろう」というレベルまで繰り返してください。
②発音についての「知識」については、記憶しようとしなくてよいので、しっかりと動画とテキストの内容を腑に落ちるまで理解します。(2回目以降に参照する際にすぐ理解できるように)
③分からないところや疑問がある場合は、あとで確認できるように記録しておきましょう。
■学習内容
1.声調
一つの音節は次の3つの要素で成り立っています。
- 子音
- 母音
- 声調
ここでは「3」の声調について詳しく説明します。
声調とは、第一声から第四声まで四つあり、「四声」と呼ばれます。
子音と母音が同じでも声調が異なると意味も(漢字も)変わります。
ピンイン | 漢字 | 意味 | 子音 | 母音 | 声調 |
mā | 妈 | 母 | m | a | 第一声 |
má | 麻 | 麻 | m | a | 第二声 |
mǎ | 马 | 馬 | m | a | 第三声 |
mà | 骂 | ののしる | m | a | 第四声 |
第一声から第四声の音の高さは次のようになります。
2.声調の音声を聴く
お手本を聴いてみましょう。
3.具体的な発音方法
声調 | ポイント | イメージ |
第一声 | 高く上の方で平らに出す | 電話が通じない音「ぷー(ぷー)」 |
第二声 | 後ろをしっかりと高く上げて、上がった最後のところをはっきり | びっくりしたときの「えぇ!?」、ヤンキーの「あぁ?」 |
第三声 | 後ろを上げず、抑える。リラックスして、深く沈むイメージ | がっかりしたときの「あ〜あ」 |
第四声 | はっきりと高音から一気に下降させる | カラスの鳴き声を強めに「カァ!」 |
発音のポイント
- 音の高さについて、それぞれの違いを明確に出すことが重要です。 音の高さを揃えます。まず、1声の高さを決めます。自分が出せる最も高い音を基準にします。ここに2声の終わりと4声の始めをきっちり合わせるようにしてください。この3つの高さがきれいに揃うと、伝わりやすい音になります。
- 力の入れ具合を意識しましょう。第一声は「平均的に力を込める」、第二声は「力をだんだんと強める」、第三声は「最後に上がらなくてもよい」、第四声は「力をだんだんと弱める」というイメージです。
- 日本語の2拍分の長さを取るイメージしましょう。一つの音節内で音の高低を出すのでその分時間が必要になります。日本語の「あ」「い」「う」のような1拍(1音節)では短すぎて高低を出せないので2拍分使うイメージを持ちましょう。
- 第三声の後に他の音節が続く場合、図で透明になっている後半部分は発音されません。その場合、低く抑え、短く発音するだけです。これを「半三声」といいます。後ろに他の音節がない場合も無理に後ろを上げる必要はありません。できるだけ抑えて低いままでも大丈夫です。
◎市販教材をご利用の場合 ・朱虹『動画で身につく! 中国語入門 発音+文法』(カエルライフ)/発音PART1 ・4本(F001-F004)動画時間:8.5分(テキストを手元に用意し必要に応じて参照してください) |
4.役立つ参考情報
本タスクを学習する上で参考になるネット上の情報を整理してお届けします。
以下、YouTubeで公開されている動画を厳選しています。様々な角度から、色々な先生やネイティブの方々が独自の方法で説明しています。自分にしっくりくる説明を探してみましょう。
(1)李姉妹CH:マスター必須!四声の区別
(2)くまちゃんの中国語講座:四声を覚えるコツはこれだ!
【発音編】四声を覚えるコツはこれだ!【ゼロから始める中国語】
(3)語林中国語教室:「四声は手を動かして覚える」
「四声は手を動かして覚える」 中国語発音(ピンイン)入門講座3
(4)コスモピア:中国語の発音の練習 ①1声から4声
(5)加藤徹先生:声調
以上です。加油〜!