読解(リーディング)ができない原因は、大きく次の3つに分けられます。それぞれの対策と合わせて学習にお役立てください。
1.知らない語彙(単語)がある
意味がわからない語彙(単語)があれば、その語を含む文の意味を完全に理解できません。漢字や文脈から推測できることもありますが、意味を細部まで掴み切ることはできません。
また、おおよその意味は知っていても、この文脈で具体的にどのような意味になるのかがわからない、という場合もあります。その場合は、その単語を十分に身につけられていないことになります。
→対策
語彙力を高める。文や文章の中でどのような文脈で使うか(用法)を反復して定着させましょう。「音読ジョグ」トレーニングが有効です。
ある本や文章にどんな単語が含まれるかは事前にわかりません。大体自分が伸ばしたい語彙カテゴリを決めて、7割以上の単語がわかるやさしめの本から読解を行い、実践の中で語彙を増やすのもよいでしょう。
2.文法がわからない
中国語の文法は比較的簡単ですが、文の構造がわからないと文の意味を確定できません。「長い単文」と「複文」、「文章」にわけて考えます。
「長い単文」は、文成分を見極めることが意味理解に必要になります。
「複文」「文章」は、文と文の意味的・論理的なつながりを見極めることが意味理解に必要になります。
この2つができて、はじめて沢山の文から成る文章の内容が理解できます。
→対策
中国語の品詞、文成分など基本事項を理解し、文の構造を分析できるようにします。やり方はこちらを参照してみてください。
「単文」は意識的に文成分を分け、「複文」は前段と後段の意味的関係をしっかり把握し、「文章」は文の繋がりを理解します。
3.背景知識を知らない
中国の歴史、文化、社会などといった背景知識があれば、知らない単語があっても、背景知識や経験をもとにある程度推測しながら、内容を概ね理解できます。
→対策
テレビ、映画、書籍などを通じて、中国の歴史や文化などに関する知識を学びましょう。日本語で書かれたものでもOKです。PaoChaiの「教養トレ」「文化トレ」も効果的です。
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また、自分が興味のない分野を読んでもモチベーションが保てません。楽しめる内容の学習素材を選びましょう。